パート4への道

前回、前々回の記事でRocketRAID 2720と3.5インチSATA HDDにLEDをつなげてみていますが、LED接続基板的にはほぼ同じ考えでいけることがわかってきました。ただLEDのカソード(−)の先が通常3.3Vかかっていることになるので、順電圧が異なる赤と青といったLEDを一緒につなぐ時には供給電源を3.3Vと5Vに別々するとか、3.3Vでなんとかするとかいったことになってしまいます。パート1で試した時には3.3Vでなんとかする仕様ですが、見た目にピンクのLEDは他と比べ点滅が弱く(暗い)使用するのをあきらめています。
なのでもうちょっと色々なLEDが接続できて明るさも調整可能なようにするにはLEDを点滅させる回路とRocketRAID 2720やSATA HDDの出力(通常High、アクセス時Low)を分ける必要があると考えました。LEDの点滅は5Vを供給して電流制限抵抗を介してLEDをつないでGNDへ。そしてそのON/OFFのスイッチをRocketRAID 2720やSATA HDDのアクセス信号出力(通常High、アクセス時Low)とする方法です。アクセス信号をスイッチにしてLEDを点滅させるには・・・・・これも昔にやったことことに近いなぁ・・・・・トランジスタのベースに2720やHDDのアクセス信号出力を入れればいけるんじゃないかなぁと考えました。でもベース入力が0VでONだよなぁ・・・・・「トランジスタ スイッチ」で検索っと・・・・ここを見ると出力LowでE-C間に電流が流れるのはPNP型を使えばいいのか、この場合にはNPN型の2SC1815のコンプリメンタリの2SA1015を使うのがよさそうだなぁ・・・・・昔、2SC1815を使った時に一緒に買ったかも・・・・・部品箱をゴソゴソっと・・・・・ありましたッ↓

2SA1015GR。当時(3年前)は20個で¥100かぁ(現在は¥100/10個)。2SA1015を使用した回路ではベース電圧が(エミッタ電圧−0.6V)より電圧が高いと電流が流れないのかぁ・・・ここここを見るとエミッタ電圧を5Vとすると4.4V以下でエミッタ−コレクタ間に電流が流れてしまうのかぁ・・・ベースにRocketRAID 2720のA1やF1、SATA HDDの1番ピンの信号を直接つないでも3.3Vと0Vの変化だから常時ON状態でスイッチにならないなぁ・・・・・エミッタに3.3Vを入れて2SA1015をON−OFFしてこの信号(コレクタに流れてきた電流)をNPN型の2SC1815のベースに入れたら5VをON−OFFできるんじゃぁないかな・・・・・これが似ているかなぁ・・・・・ってなことでこんな回路を考えてみたっ↓

R1、R2、R3とも手持ちであるのが1k,3.3k,10k,33kなのでとりあえず10kΩでいいかなぁ・・・10kΩだと2SC1015へのベース電流は(3.3V-0.6V)/10000Ω=0.27mA、GRランクの最低Hfeは200倍だからE-C間電流は0.27×200=54mA、でもコレクタにも10kΩで(3.3V-0.2V-0.6V)/10000Ω=0.25mAの電流が2SC1815のベースに入ることななりそうだ(あっているかなぁ?)。0.25×200=50mAってことになるかなぁ?まぁ20mA以上あるから大丈夫でしょう。ブレッドボードでの配線図は↓

2回路分となっています。LEDへの電流制限抵抗は160→330Ωにしておきました。これだと(5V-2V)/330Ω≒9.1mAの電流となります。実際に試してみたのが↓

実際にRocketRAID 2720 A2-4,F2-4(channel8)にHDDをつないでディスクアクセスとSATAケーブル引っこ抜きテストをした動画がコレ↓

アクセス時、障害時共LEDがピカピカします。5V供給していますが、赤色LEDのカソードはGNDにつながっているのできちんと消灯します。これなら、色々なLEDをつないでも大丈夫そうです。
よし完成!と思いましたが、RocketRAID 2720で全配線をするには16回路分必要です。1回路でトランジスタ2個使うので、現在だと¥10×2×16=¥320、ブレッドボード上だと1回路で4列(行?)使用しますし、実際に使おうとするとヘッダーピンをつなげてLEDや信号線を接続しやすくすることも必要なので、手頃な大きさのBB-801だと4回路/枚程度になりそうです。16回路で4枚使用はちょっと大げさすぎな感じがします。それに正直言うとこの配線が結構めんどくさいのです(>_<)。老眼になってきたnimanpo的にはこれを16回路分作るのは楽しいけどしんどいのです(でもSATA HDDのアクセスランプ用に4台つなぐ程度は使えそうです)。
なのでもうちょっとスマートにならないものかと考え中です(実際にはここの記事等を参考にトランジスタアレイを使用しようと考え中)。