RocketRAID 2720にLEDをつなげてみたヨ!パート3

WHS2011PCに組み込んだRocketRAID 2720のRAIDが崩壊して色々ネットで調べているときにHigh PointさんのHBAのLEDの接続方法について
「Active/FAULT LED PIN Connector Standard (for HighPoint SATA/SAS HBA)」
という資料を見つけました。これを見ると、A1はActivity、F1はFault conditionを表し通常は3.3V, HighでActive/Failureの時は0V, Low だと書いてあります。nimanpoが気になったのは最後の2行です。「電流制限抵抗はHBAに入っていません。それなので、外部の電流制限抵抗を推奨します。」となっています。nimanpoが作ってきたLED接続基盤には電流制限抵抗を取り付けていません。特に今まで使用してきて問題は起こっていないし、nimanpoのRocketRAID 2720にはA1,A2,F1,F2の先には470Ωの集合チップ抵抗が接続されているし、作った頃に電流も測定してたので大丈夫かと思いますが、推奨されているように電流制限抵抗をつけたものを考えようと思いました。
この書き込みオープンコレクタ回路について調べてみて考えた回路図はこれ↓です。

もう単純に5Vを供給して電流制限抵抗を介してLEDを付けてRocketRAID 2720のA1,A2,F1,F2各ピンへ接続するといったものです。ブレッドボード上での配線図はこうしました↓

5Vを供給しており、A1,A2,F1,F2各ピンからは通常で3.3Vがかかっているので電圧差が5V-3.3V=1.7Vになります。このため、順電圧(Vf)が3V程度ある青、ピンク、白、電球色等のLEDでは電流が流れずLEDは光りませんが、アクセスや障害発生時はA1,A2,F1,F2各ピンは0VになりLEDには5Vかかるので電流が流れ光ることになります。一応、電流制限抵抗は150〜220Ωとしておきました。これはHBAには電流制限抵抗は入っていない場合(5V-3V)/150Ω=0.0133A=13.3mA〜9mA(220Ω時)の電流が流れる計算としています。実際に作ったものがこれ↓です。

今回は手抜きで検証するためなので4番目のピン(A1-4とF1-4あるいはA2-4とF2-4)に抵抗をつなげ、接続してみます。抵抗値は手持ちであった160Ωを取り付けています。実際にA2-4,F2-4(channel8)にHDDをつないでディスクアクセスとSATAケーブル引っこ抜きテストをした動画がコレ↓

アクセス側にはアイスブルー、障害側にはブルーのLEDを取り付けてあります。アクセス時、障害時共LEDがピカピカします。ただこれに順電圧が2V程度の赤色(黄色、緑色等)のLEDをつけると通常で1.7Vの電圧がかかっているため、微妙にLEDが点灯してしまうことがあります↓

赤色LEDをつけた時には左側のアクセス用のLEDは消灯していますが、右側の障害用LEDは微妙に点灯しています。このためこの回路に5Vを供給する場合は順電圧が3V程度のLEDをつなぐ必要があります。
順電圧が2V程度のLEDをつなぐ時には供給電圧を3.3Vにする必要があります↓
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今のPC電源はSATA用に3.3Vの線(オレンジ色)があるので、SATA電源の延長用分岐用のケーブルを使って3.3Vを供給するかパート1パート2の様に3端子レギュレーターを使って5Vから3.3Vを作って供給することができます。またこの時に紹介したUSB延長ケーブルも今では売っているのを見ることもなくなりました。現状同様なものはココで入手可能です。30cmですが1本¥100なのでUSB延長ケーブルよりもお安いです。
延長用SATA電源ケーブル。オレンジの線が3.3Vなのでオレンジの線がついているものを購入しましょう(ペリフェラル4ピンからの変換ケーブルとかには3.3Vの線はありません)。

nimanpo的にはainexさんのWA-047SAB、WA-048SABケーブルが分解しやすいのでオススメしておきます(他のメーカーさんのはメス側の端子部分が分解できない)。実際につないでみたのが↓(電流制限抵抗は手抜きで160Ωのままです)

動作確認の動画が↓

こちらもアクセス時、障害時共LEDがピカピカします。
Highpointさんの資料の通りにしてみましたが、実際の電流値が気になったので5V供給で160Ω、青色LEDの時の電流値をテスターをつないで測定してみました。デジタルのテスターなので障害側の信号でテストしました↓

実際の電流値は3.26mAでした。これから抵抗値を計算してみると(5V-3V)/0.00326=613Ωとなりました。613Ω-160Ω=453ΩとなりRocketRAID 2720のA1,A2,F1,F2の先についている470Ωの集合チップ抵抗に近い値となりました。やっぱり470Ωの抵抗はきいています。となると160Ωの抵抗は大きすぎかなぁ?10Ω程度でも十分と思われます。それとも12V供給も考えているのかなぁ?。これだと(12V-3V)/470=19mAになりまが、面実装の抵抗なので定格電力も気になります。1/32Wとすると0.03Wで12V供給時の電力は(9^2)/470=0.17Wになるので焼けてしまいますね。5V供給時は(2^2)/470=0.009Wなので大丈夫と思います。RocketRAID 2720以外の製品はどうなっているのかちょっと気になります。
実測3.26mAですが明るさ的には問題なく認識できるので、この方法でもピカピカ可能かと思います。