久しぶりに録画用PCのテコ入れ

1年以上放置してましたが、お久しぶりの更新です。

録画用PCの構成は以前の記事から録画ファイルを保存するHDDがSeagate ST3000DM001(SATA3、3TB)→HGST 0S03357(HDS724040ALE640、SATA3、4TB)に(2012年6月)、電源がAbee ZU-400WX → COUGAR GX-S 500W(HEC-GX-S 500)に(2014年1月)変更しています。電源のZU-400WXは2009年2月の購入で5年近く使ったので昨年交換しました。

今回GW期間を利用して録画ファイルを保存している4TB HDDが3年近く運用していることになるので更新することにしました。昨年から6〜8TBの3.5インチHDDが発売され、2月にはseagate ST8000A0002 が発売となりました。
大容量のHDDを使うには故障するリスクも考えなければなりません(個人用なのでたかが知れてはいますが)。昨年はオンラインストレージサービスのBACKBLAZEさんが発表したデータに注目があつまりました。
GIGAZINEさんの記事「ハードディスクはどこのメーカー製が一番壊れにくいのかが2万5000台の調査結果でついに明らかに」
つづき「HDD約3万5000台を運用した実績からSeagate製品の圧倒的壊れっぷりが明らかに」
これを読んじゃうとseagateのHDDはやめてちょっと高くてもHGSTかなぁと思うほどの内容です。
でも今年に入ってからは「HDD4万台以上の運用データが公開され信頼できるハードディスクメーカーの傾向に変化が生じていることが判明」
と状況も変わってきているようです。4月に発表されたマイナビさんの記事「Seagate 3TB HDDに高い故障率 - Backblaze分析報告」でもseagateの3TB HDDが高い故障率のようです。そんな中、入手可能で大容量HDDの候補を以下に絞りました。
1.HGST 0S03842 6TB
2.TOSHIBA MD04ACA600 6TB
3.WESTERN DIGITAL WD60EFRX 6TB
4.SEAGATE ST8000AS0002 8TB
まぁ誰が選んでも現状ですとこんなところになるかと思います。この中で購入したのは↓

SEAGATE ST8000AS0002 8TB
今回は容量単価が安くて一番大容量で、話題となっているSEAGATE ST8000AS0002 を購入しました。早速録画用PCの3.5インチベイへ取り付けです・・・がっ取り付けできません(>_<)

上:HGST 0S03357、下:SEAGATE ST8000AS0002、左側:フロント方向、右側:リア(コネクタ)方向
SEAGATE ST8000AS0002 には側面の中央のネジ穴がありません!
こうなったら3.5→5インチ変換マウンタで5インチベイに取り付けだと思いパーツ箱をゴソゴソして変換マウンタを3種類試しましたが手持ちのマウンタは中央のネジ穴を使用するものばかりでした(T_T)
このため、緊急用に5インチベイに取り付けてあるカートリッジなしでHDDを交換できるリムーバブルケースに収めました。ネットで確認すると以下の情報が載っていました。
ainexさんのサポート情報「3.5インチHDD変換マウンタ 一部の大容量HDDで固定穴位置が合いません」
更に対応検討中のようで新製品情報で「HDM-38」にて対応のようです(出荷開始は2015年5月26日)。これは購入決定デス!
ちなみに底面のネジ穴位置も変更してます↓

左:HGST 0S03357、右:SEAGATE ST8000AS0002
HDDの側面中央のネジ穴を使ってケースに取り付けている方は結構いるのではないかと思われます(ちょっと古いケースはそうなんではないのかなぁ?)。皆さんも購入の前にケースを開けて取り付け位置をしっかりと確認することをオススメ致します。
ちょっとありましたが、録画用PCは元気に稼働中デス!HDM-38の発売を心待ちにしております。3年は持ってはしいなぁ?今まで頑張ったHGST 0S03357 は倉庫用として利用する予定です。

パート4への道その3

暖かくなったと思いきや寒かったり風が強かったり不安定な日が続いています。
引き続きRocketRAID 2720のLED接続基板の第4弾を検討中です。前回の記事では4chローアクティブのトランジスタアレイTD62308APGを使って接続基板を考えてみました。ネットで色々と調査をしているちにコストパフォーマンスに優れている¥100/2個の8chのトランジスタアレイTD62083APGを利用することを思いつきました。データシートを見ますとTD62083APGを利用するには通常時Low、アクティブ時にHighとRocketRAID 2720のA1、F1ピンやSATA HDD 電源11番ピンからの信号とは逆となっているため反転する必要があります。信号を反転するのに汎用ロジックICを利用しようと考えました。
反転用のICはインバータ「否定回路」というもので、TC74HC04APが入手しやすいようです。データシートを見ますとHighを入力するとLowが出力され、Lowを入力するとHighが出力される回路が6回路入っています。入力電圧を見ると、Vccが4.5VでHighレベルと判断するのが3.15VとVccの70%となりVccが5Vだと3.5Vとなるため、Vccを5Vとするのは難しそうです。ネットで調べると入力電圧が3.3Vで5VでLEDを動かす場合はレベル変換をしないといけないようです。こちらを見ますと3.3V→5Vへのレベル変換は入力電圧レベルを満足できれば変換できるとありTC74VHCTやTC74ACTシリーズは入力VIHが2Vで使用できるとあります。TC74VHCT04はこちらからTC74VHCTシリーズを見ますと3種類ありますが工作しやすいDIPパッケージはなさそうです。TC74ACTシリーズにはTC74ACT04PというDIPパッケージがありVIHが2Vなので使えそうですが、入手性がちょっと悪いようです。そんな中見つけたのがTC74HCT04APです。データシートを見ますとVccが4.5〜5.5VでVIH=2.0VとなっていてこれならVccを5Vにして入力電圧が3.3VでLEDを動かすことができそうです。さっそく千石電商さんへ行って購入してきました。

¥30/個でした。TD62083APGと組み合わせて試しに4回路分を考えてみました。回路図は↓

TC74HCT04APはCMOSのため「使用していない入力はVccまたはGNDに接続してください」となっているので5と6の入力はGNDに接続しています。またRocketRAID 2720のA1のPin1-4についてもHDDをつないでいないからといって端子をオープン(つながない状態)にするのはNGです。オープンにするときはその入力端子をVccかGNDに接続しましょう。ブレッドボード上での配線図は以下のようにしました。

実際に試したのがこちら↓

実際にRcoketRAID 2720のA1ピン4本につないで、ディスクアクセス(実際にはCrystal Disk Markを走らせた)させた動画が↓

問題なくLEDはピカピカします。これなら前回記事同様、順電圧の異なるLEDもつなげることが可能となります。明るさもそれぞれの電流制限抵抗を変えて調節できますし、アクセスがないときはトランジスタのスイッチが切れますので確実に消灯します。また16回路作るとしてTC74HCT04AP×3個+TD62083APG×2個→¥90+¥100=¥190と前回よりもリーズナブルにできそうです。
この方式でRocketRAID 2720のLED接続基板の第4弾を考えようと思います。

パート4への道その2

RocketRAID 2720のLED接続基板の第4弾を検討中です。構想はまとまってきたものの前回の記事ではちょっと大がかりになりそうなことがわかりました。このためもうちょっとスマートにしようと思いネットで色々と調べていると時に見つけたのが、トランジスタアレイです。トランジスタアレイはその名の通りトランジスタを複数回路収めたもので多いと8回路も入っているようです。安くてLEDのスイッチとして使えそうなところだとTD62083APGが¥100/2個となっています。でもこちらは入力動作レベルがHighとなっています。ネットでの使い方の事例もこのタイプが多いのですが、今回の入力信号はLowでLEDをONにしたいので逆となってしまいます。更に調べているとこんなものを見つけました。
「トランジスタアレイ 4chローアクティブダーリントンシンクドライバ TD62308APG 2個入」
これなら使えそうな感じがします。データシートを見ますと基本回路はインプットにPNP型トランジスタがつながっておりその先にNPN型トランジスタがつながっているという前回記事と同じような構成となっています。早速、秋月電子通商さんへ行って購入してきました。

TD62308APGとTD62083APG(ついでに買ってみた。よく似た型番で間違えそうです)。
TD62308APGのデータシートを見ますとLowレベルと判断するのが、Vcc-3.6Vのようです。5V供給とすると5-3.6=1.4V以下でLowレベルとなるので、RocketRAID 2720のA1、F1やSATA HDD 11番ピンの信号をそのままつなげそうですが、Highレベルの値が、Vcc-1.0VやVcc-1.6Vとなっており5-1=4V、5-1.6=3.4Vと3.3Vよりも高い値のため5V供給は難しいと判断しVccは3.3Vとしました。回路図はこちら↓

TD62308APGは4回路入りなので、4つLEDがつなげます。ブレッドボード上へ配線図は以下のようにしました。

手頃な大きさのBB-801だとぎりぎり8回路/枚程度になりそうです。実際に試したのがこちら↓

4回路分だけ作りました。実際にRcoketRAID 2720のA1ピン4本につないで、ディスクアクセス(実際にはCrystal Disk Markを走らせた)させた動画が↓

問題なくLEDはピカピカします。これなら順電圧の異なるLEDもつなげることが可能となります。明るさもそれぞれの電流制限抵抗を変えて調節できますし、アクセスがないときはトランジスタのスイッチが切れますので確実に消灯します。16回路でブレッドボードBB-801が2枚でできます。コスト的にはTD62308AGPが¥200/2個なので16回路作るには¥400かかってしまいます。ローアクティブのトランジスタアレイで8回路入っているTD62384APG等が入手できればもうちょっとコンパクトにできそうですが、廃止品のため流通在庫のみのようで今回は見送っています。
今回トランジスタアレイでLEDをピカピカできることがわかりました。色々とネットで調べているうちに入手性が良くてお安いTD62083APGを利用して接続基板を作ることを思いつきましたので更に試してみようと思っています。

パート4への道

前回、前々回の記事でRocketRAID 2720と3.5インチSATA HDDにLEDをつなげてみていますが、LED接続基板的にはほぼ同じ考えでいけることがわかってきました。ただLEDのカソード(−)の先が通常3.3Vかかっていることになるので、順電圧が異なる赤と青といったLEDを一緒につなぐ時には供給電源を3.3Vと5Vに別々するとか、3.3Vでなんとかするとかいったことになってしまいます。パート1で試した時には3.3Vでなんとかする仕様ですが、見た目にピンクのLEDは他と比べ点滅が弱く(暗い)使用するのをあきらめています。
なのでもうちょっと色々なLEDが接続できて明るさも調整可能なようにするにはLEDを点滅させる回路とRocketRAID 2720やSATA HDDの出力(通常High、アクセス時Low)を分ける必要があると考えました。LEDの点滅は5Vを供給して電流制限抵抗を介してLEDをつないでGNDへ。そしてそのON/OFFのスイッチをRocketRAID 2720やSATA HDDのアクセス信号出力(通常High、アクセス時Low)とする方法です。アクセス信号をスイッチにしてLEDを点滅させるには・・・・・これも昔にやったことことに近いなぁ・・・・・トランジスタのベースに2720やHDDのアクセス信号出力を入れればいけるんじゃないかなぁと考えました。でもベース入力が0VでONだよなぁ・・・・・「トランジスタ スイッチ」で検索っと・・・・ここを見ると出力LowでE-C間に電流が流れるのはPNP型を使えばいいのか、この場合にはNPN型の2SC1815のコンプリメンタリの2SA1015を使うのがよさそうだなぁ・・・・・昔、2SC1815を使った時に一緒に買ったかも・・・・・部品箱をゴソゴソっと・・・・・ありましたッ↓

2SA1015GR。当時(3年前)は20個で¥100かぁ(現在は¥100/10個)。2SA1015を使用した回路ではベース電圧が(エミッタ電圧−0.6V)より電圧が高いと電流が流れないのかぁ・・・ここここを見るとエミッタ電圧を5Vとすると4.4V以下でエミッタ−コレクタ間に電流が流れてしまうのかぁ・・・ベースにRocketRAID 2720のA1やF1、SATA HDDの1番ピンの信号を直接つないでも3.3Vと0Vの変化だから常時ON状態でスイッチにならないなぁ・・・・・エミッタに3.3Vを入れて2SA1015をON−OFFしてこの信号(コレクタに流れてきた電流)をNPN型の2SC1815のベースに入れたら5VをON−OFFできるんじゃぁないかな・・・・・これが似ているかなぁ・・・・・ってなことでこんな回路を考えてみたっ↓

R1、R2、R3とも手持ちであるのが1k,3.3k,10k,33kなのでとりあえず10kΩでいいかなぁ・・・10kΩだと2SC1015へのベース電流は(3.3V-0.6V)/10000Ω=0.27mA、GRランクの最低Hfeは200倍だからE-C間電流は0.27×200=54mA、でもコレクタにも10kΩで(3.3V-0.2V-0.6V)/10000Ω=0.25mAの電流が2SC1815のベースに入ることななりそうだ(あっているかなぁ?)。0.25×200=50mAってことになるかなぁ?まぁ20mA以上あるから大丈夫でしょう。ブレッドボードでの配線図は↓

2回路分となっています。LEDへの電流制限抵抗は160→330Ωにしておきました。これだと(5V-2V)/330Ω≒9.1mAの電流となります。実際に試してみたのが↓

実際にRocketRAID 2720 A2-4,F2-4(channel8)にHDDをつないでディスクアクセスとSATAケーブル引っこ抜きテストをした動画がコレ↓

アクセス時、障害時共LEDがピカピカします。5V供給していますが、赤色LEDのカソードはGNDにつながっているのできちんと消灯します。これなら、色々なLEDをつないでも大丈夫そうです。
よし完成!と思いましたが、RocketRAID 2720で全配線をするには16回路分必要です。1回路でトランジスタ2個使うので、現在だと¥10×2×16=¥320、ブレッドボード上だと1回路で4列(行?)使用しますし、実際に使おうとするとヘッダーピンをつなげてLEDや信号線を接続しやすくすることも必要なので、手頃な大きさのBB-801だと4回路/枚程度になりそうです。16回路で4枚使用はちょっと大げさすぎな感じがします。それに正直言うとこの配線が結構めんどくさいのです(>_<)。老眼になってきたnimanpo的にはこれを16回路分作るのは楽しいけどしんどいのです(でもSATA HDDのアクセスランプ用に4台つなぐ程度は使えそうです)。
なのでもうちょっとスマートにならないものかと考え中です(実際にはここの記事等を参考にトランジスタアレイを使用しようと考え中)。

3.5インチSATA HDDにLEDをつなげてみたヨ!

梅も咲いて、ちょっと春の気配を感じる今日この頃です。
RocketRAID 2720を購入した当初、アクセスランプをつけたくて色々調べたときにSATA HDDの電源11番ピンにアクティブLED/スピンアップ制御の信号が出ていることを知りました。またその信号を取り出してアクセスランプをつけたいという要望も若干はあるようです。nimanpoも11番ピンの信号を取り出すことを昔考えましたが、その方法が思いつかず断念しました。ネット上でも同様のことが見受けられます。
海外では11番ピンを取り出したこんなケーブルが売られていたりしていますが、国内(秋葉原)では見たことがありません。しかし市販されている5インチベイ内臓のリムーバブルHDDケース等にはHDDアクセスランプがついており11番ピンの信号を利用して点滅させているようです。
前回の記事で延長用のSATA電源ケーブルをいじった時に「あっ、これなら11番ピンの信号が取り出せるかも」と思ったので、今回早速試してみます(ただしスピンアップ制御はできなくなります)。

秋葉原で購入したSATA電源延長ケーブル、Ainex WA-048SAB。これなら日本国内では入手しやすいと思います。SATA電源ケーブルは1〜3番が3.3V(オレンジ)、4〜6番がGND(黒)、7〜9番が5V(赤)、10〜12番がGND(黒)、13〜15番が12V(黄)となっているのが一般的です。

この延長ケーブルはメス側のコネクタ用ピンが差し込み式になっています。11番ピンがある右から2番目のケーブルを外してみるとピンの先端はフォークのように3本にわかれています。 ★注意★ ケーブルを抜くときに、コネクタの爪を精密ドライバー等で持ち上げないと抜けないのですが、爪のヒンジ耐性がものすごく弱いのでポッキリ折れてしまう可能性が大きいです。ゆっくり慎重に作業しましょう。折れてしまったらピンを元にもどした時に開いている角穴の上から2液硬化タイプのエポキシやホットボンド等を少量つけて絶縁しながら抜けないように止めましょう。

11番ピンはフォークの真ん中部分なので左右の先端部分はニッパー等で切り取ってしまいます。こうすることでGND出力だったケーブルを11番ピンの出力ケーブルにしてしまいます。

元に戻してコネクタを覗くと(左から1,2,3・・・の順です)、10番、12番ピンはなくなってHDDへ差し込んでも接続しないことになり、11番ピンの信号が取り出せるようになります。

出来上がったケーブルは11番のみの導通を必ず確認しましょう。ケーブルの反対側は11番ピンの線を適当なところで切って使用します。今回は秋葉原に行ったときに千石電商さんで2550コネクタのオスピンを見つけて購入したのでこれをつけました。

このピンを反対側に取り付け↓

nimanpoが秋葉原で色々なSATA電源ケーブルを見てきましたが、こういった加工ができるもの(端子が抜き出せるもの)はAinexさんのものだけのようでした。二股の電源ケーブルS2-1501SA、S2-1505SAも使用できると思います。黒のみのものもあり加工もできそうですが、間違える恐れがあるので使わない方がよろしいかと思います。
11番ピンから信号を取り出せるようになったのでLEDを取り付けたいと思います。最初にここへはどういった形で出力が出てくるのでしょうか?ネットで調べてみますと色々と出てきます。こちらこちらを見ますと通常は3.3V, HighでActiveの時は最大0.225V, Low のようです・・・あれっ?これって今までやってきたRocketRAID 2720のA1とほぼ同じではありませんか。更にここでは実際に11番ピンから信号取り出してLEDをつけています。またnimanpoの手持ちの5インチベイ内臓のリムーバブルHDDケースGroovy HDD-DOOR3.5BKにもPower LEDとアクセス LEDがついており、ケースの裏側は11番ピンからの信号がLEDへつながっています↓

更にこの基盤部分を拡大したのが↓

上側の2本の線は12VとGNDで12Vにチップ抵抗(102なので10×10^2=1kΩ)を介してでPower LED(青)へつながってGNDに戻ってきています。計算してみると(12-3)/1000=9mAの電流が流れることになっているようです。下側の2本の線は11番ピンの信号と5Vになっています。5V側にチップ抵抗(221なので22×10^1=220Ω)を介してアクセスLED(赤)へつながって11番ピンへ戻ってきています。これだと前回の記事同様に通常時に5V-3.3V=1.7Vの電圧がLEDにかかるので微妙に点灯する恐れがあり、実際このケースを使ってみるとやっぱり通常時に微妙に点灯します。計算してみると(5-2)/220=13.6mAの電流が流れることになっているようです。以上を考えて、配線図はこのようにしてみました↓
使用するLEDの順電圧が2V付近の時は、3.3Vを供給することにして、順電圧が3V付近の時は5Vを供給するように考えました。電流制限抵抗の抵抗値は3.3V時は75〜180Ω、5V時は150〜220Ωとしています(この辺りは明るさの度合いで適宜調整してください)。
実際に加工したSATA電源延長ケーブルを使用してこのようにつないでみました↓

現状3.5インチSATA HDDでは、3.3Vは使用しないので電源延長ケーブルの3.3V線(オレンジ)をコネクタから外してLEDの電源として供給して抵抗は160ΩLEDは赤色にしています。このHDDへファイルコピーを行った動画が↓

アクセス時に点灯を無事確認デス。またLEDを青色に変えてみた動画が↓

3.3V供給で160Ωで青色LEDなので流れる電流は計算上2mA程度ですが、光っているのは確認できます(使用できる範疇と思います)。
この方法だと10番と12番のGNDへは未接続となってしまいますが、GNDは共通で全てつながっていることが多いです。手持ちのHDDの電源GNDピンの導通をみましたが(4と10、5と12等)すべて導通してつながっているので未接続でも大丈夫かと思います。
ちょっと強引な方法なので一般的にはオススメできませんが、興味があればチャレンジしてください。本来はSATA コネクタスルーホールタイプのプラグとレセプタクルが簡単に入手できればしっかりしたものができそう?ですが秋葉原でも探せないのでここまでがいいところかと思います。

RocketRAID 2720にLEDをつなげてみたヨ!パート3

WHS2011PCに組み込んだRocketRAID 2720のRAIDが崩壊して色々ネットで調べているときにHigh PointさんのHBAのLEDの接続方法について
「Active/FAULT LED PIN Connector Standard (for HighPoint SATA/SAS HBA)」
という資料を見つけました。これを見ると、A1はActivity、F1はFault conditionを表し通常は3.3V, HighでActive/Failureの時は0V, Low だと書いてあります。nimanpoが気になったのは最後の2行です。「電流制限抵抗はHBAに入っていません。それなので、外部の電流制限抵抗を推奨します。」となっています。nimanpoが作ってきたLED接続基盤には電流制限抵抗を取り付けていません。特に今まで使用してきて問題は起こっていないし、nimanpoのRocketRAID 2720にはA1,A2,F1,F2の先には470Ωの集合チップ抵抗が接続されているし、作った頃に電流も測定してたので大丈夫かと思いますが、推奨されているように電流制限抵抗をつけたものを考えようと思いました。
この書き込みオープンコレクタ回路について調べてみて考えた回路図はこれ↓です。

もう単純に5Vを供給して電流制限抵抗を介してLEDを付けてRocketRAID 2720のA1,A2,F1,F2各ピンへ接続するといったものです。ブレッドボード上での配線図はこうしました↓

5Vを供給しており、A1,A2,F1,F2各ピンからは通常で3.3Vがかかっているので電圧差が5V-3.3V=1.7Vになります。このため、順電圧(Vf)が3V程度ある青、ピンク、白、電球色等のLEDでは電流が流れずLEDは光りませんが、アクセスや障害発生時はA1,A2,F1,F2各ピンは0VになりLEDには5Vかかるので電流が流れ光ることになります。一応、電流制限抵抗は150〜220Ωとしておきました。これはHBAには電流制限抵抗は入っていない場合(5V-3V)/150Ω=0.0133A=13.3mA〜9mA(220Ω時)の電流が流れる計算としています。実際に作ったものがこれ↓です。

今回は手抜きで検証するためなので4番目のピン(A1-4とF1-4あるいはA2-4とF2-4)に抵抗をつなげ、接続してみます。抵抗値は手持ちであった160Ωを取り付けています。実際にA2-4,F2-4(channel8)にHDDをつないでディスクアクセスとSATAケーブル引っこ抜きテストをした動画がコレ↓

アクセス側にはアイスブルー、障害側にはブルーのLEDを取り付けてあります。アクセス時、障害時共LEDがピカピカします。ただこれに順電圧が2V程度の赤色(黄色、緑色等)のLEDをつけると通常で1.7Vの電圧がかかっているため、微妙にLEDが点灯してしまうことがあります↓

赤色LEDをつけた時には左側のアクセス用のLEDは消灯していますが、右側の障害用LEDは微妙に点灯しています。このためこの回路に5Vを供給する場合は順電圧が3V程度のLEDをつなぐ必要があります。
順電圧が2V程度のLEDをつなぐ時には供給電圧を3.3Vにする必要があります↓
f:id:nimanpo:20140227212306p:plain
今のPC電源はSATA用に3.3Vの線(オレンジ色)があるので、SATA電源の延長用分岐用のケーブルを使って3.3Vを供給するかパート1パート2の様に3端子レギュレーターを使って5Vから3.3Vを作って供給することができます。またこの時に紹介したUSB延長ケーブルも今では売っているのを見ることもなくなりました。現状同様なものはココで入手可能です。30cmですが1本¥100なのでUSB延長ケーブルよりもお安いです。
延長用SATA電源ケーブル。オレンジの線が3.3Vなのでオレンジの線がついているものを購入しましょう(ペリフェラル4ピンからの変換ケーブルとかには3.3Vの線はありません)。

nimanpo的にはainexさんのWA-047SAB、WA-048SABケーブルが分解しやすいのでオススメしておきます(他のメーカーさんのはメス側の端子部分が分解できない)。実際につないでみたのが↓(電流制限抵抗は手抜きで160Ωのままです)

動作確認の動画が↓

こちらもアクセス時、障害時共LEDがピカピカします。
Highpointさんの資料の通りにしてみましたが、実際の電流値が気になったので5V供給で160Ω、青色LEDの時の電流値をテスターをつないで測定してみました。デジタルのテスターなので障害側の信号でテストしました↓

実際の電流値は3.26mAでした。これから抵抗値を計算してみると(5V-3V)/0.00326=613Ωとなりました。613Ω-160Ω=453ΩとなりRocketRAID 2720のA1,A2,F1,F2の先についている470Ωの集合チップ抵抗に近い値となりました。やっぱり470Ωの抵抗はきいています。となると160Ωの抵抗は大きすぎかなぁ?10Ω程度でも十分と思われます。それとも12V供給も考えているのかなぁ?。これだと(12V-3V)/470=19mAになりまが、面実装の抵抗なので定格電力も気になります。1/32Wとすると0.03Wで12V供給時の電力は(9^2)/470=0.17Wになるので焼けてしまいますね。5V供給時は(2^2)/470=0.009Wなので大丈夫と思います。RocketRAID 2720以外の製品はどうなっているのかちょっと気になります。
実測3.26mAですが明るさ的には問題なく認識できるので、この方法でもピカピカ可能かと思います。

TsSplitterでのtsファイル連続処理とタイムスタンプ変更

前回の記事でWHS2011PCのデータドライブをVVAULTで構成し直しましたが、年末から録り溜めてある録画用PCからの録画ファイルをWHS2011PCへコピーしないといけません。通常は録画終了後TvRockのコマンド処理でTsSplitterを用いてワンセグ部分を取り除いてWHS2011PCへ保存していますが、WHS2011PCをやり直している間はコマンド処理を切っていたのと、年末からの録画分もWHS2011PCへ移さないといけないのでWHS2011PCをあれこれしている間に録画用PCにUSB3.0接続の外付けHDDドライブを繋いでTsSplitterで一括処理を行おうとしましたが、TsSplitterGUIからは数個のファイルしか連続で処理ができません。ネットで調べると連続処理するバッチスクリプトがすぐに見つかりましたので、nimanpo用に一部変更して利用させてもらおうと試してみました(ありがとうございます)。
連続処理は問題なくいくのですが、処理をしたtsファイルの更新日時が処理をした日時になってしまいます(あたりまえですが)。ドラッグ&ドロップでtsファイルを投げて処理をするので処理をする順番はWindowsさんが勝手に決めて処理をしてしまうので更新日時でtsファイルをよくソートするnimanpo的にはちょっと困ってしまいました(>_<)。処理したファイルの更新日時を元ファイルの日時に変更する処理も一括でできないかなぁとネットで探しましたが見つけられなかったので今回作ってみました。
最初にタイムスタンプを変更するソフト探しです。コマンドラインからタイムスタンプを変更するソフトをここを参考にして探しました。どれでも使えそうなので最初にあった touch を使用することにしました(ありがとうございます)。
TsSplitter連続処理の部分はそのまま利用させて頂いてその後に元ファイルのタイムスタンプを取得しtouchを用いて処理したtsファイルのタイムスタンプを変更しています。元ファイル名を取得して処理をしたファイル名を作るのにうまくいかずちょっと苦労しました(ファイル名に&や%や!があるとwindowsさんがDOSコマンドと勘違いして大変でした)。たぶん大概はこれでうまくいくのではないかと思うので載せておきます。DOSコマンドについてはこちらを参考にさせて頂きました(ありがとうございます)。
「一括処理タイムスタンプ変更.bat」といったファイル名で任意の場所に保存します。このbatファイルにtsファイルをドラッグ&ドロップするだけでTsSplitterによる処理と処理したファイルのタイムスタンプ(更新日時)を元ファイルの日時に変更します。複数のtsファイルを選択してドラッグ&ドロップしても一括処理してくれます(あまりに数が多いとどっかに飛んでいってしまうようですnimanpoの環境では80個程度は大丈夫でした)。
-------------------------
@echo off

rem TsSplitter一括処理用&タイムスタンプ変更batファイル
rem 2014/02/11 by nimanpo
rem まとめてTsSplitter処理すると出力したHDファイルのタイムスタンプが処理を
rem した日時になってしまい、更新日ソート等ができなくなるので、出力したHDファ
rem イルのタイムスタンプを元ファイルの日時に変更する処理も入れ込んでみた。
rem
rem タイムスタンプ変更には
rem 「touch Ver.0.04 Copyright (C) 2005-2011 K.Takata」
rem http://homepage3.nifty.com/k-takata/mysoft/touch.html
rem を使用しています(ありがとうございますm(__)m)。
rem
rem ファイル名に"&"や"%"や"!"があるとDOSコマンドのためファイル名がおかしくなり
rem ファイル名を取得するのに色々と試行錯誤してこの形にしています。
rem 大概はいけると思いますが、ミスしたらゴメンナサイm(__)m


rem 使い方はこのファイルにtsファイルをD&Dする。

rem 複数ファイルドロップ対応

rem SETにあるTsSplitterファイルへのパスと、HDファイルの出力先を、環境に合わせて変更する必要あり。

rem touchのファイルパスを環境に合わせて変更する必要あり。

rem 処理内容

rem TsSplitter.exe でtsファイルからHDファイルを抜き出す。



SETLOCAL



rem TsSplitterの処理オプションをセット(適宜変更してね by nimanpo)

rem TsSplitterのパス
SET SPath="D:\R-TV\TsSplitter\TsSplitter.exe"

SET SParam1=-EIT

SET SParam2=-ECM

SET SParam3=-EMM

SET SParam4=-1SEG

rem 出力先を指定
SET SParam5=-OUT "D:\TV-REC"

SET SParam6=-BUFF 128

SET SParam7=-B25

SET SParam8=-WAIT2



rem touchの処理オプションをセット

rem touch.exeのパス

SET TPath="D:\R-TV\TsSplitter\touch.exe"

rem 出力先のフォルダー(先頭に「"」、最後に「\」を必ず入れる)
rem SParam5の-OUT "を削除して最後の"を削除して最後の\を入れる

SET TParam1=%SParam5:-OUT "=%
SET TParam1="%TParam1:"=%\

SET TParam2=-t



@echo %DATE% %TIME% TsSplitterHD 処理開始



:start

IF "%~1"=="" GOTO syoriend

IF NOT "%~x1" == ".ts" GOTO next



:syori

rem TsSplitter 処理

%SPath% %SParam1% %SParam2% %SParam3% %SParam4% %SParam5% %SParam6% %SParam7% %SParam8% "%~1"



rem touch用にファイル名やタイムスタンプをセット

SET FN1="%~n1"
SET FN1T=%~t1
SET FN1Date=%FN1T:/=%
SET FN1Date=%FN1Date:~0,8%
SET FN1Time=%FN1T::=%
SET FN1Time=%FN1Time:~11,4%
SET FN1DT=%FN1Date% %FN1Time%
SET FN1DT=%FN1DT: =%

rem 出力先のファイル名を作る
rem 出力後のファイル名はabc_HD.tsとかabc_SD.tsとかabc_cs1(100).tsになるので
rem _HDや_SDや_CS1(100)はワイルドカードとしてabc*.tsというファイル名にして
rem タイムスタンプを変更する

SET FN2=%TParam1%%FN1:"=%*.ts"

rem 元ファイル、タイムスタンプ、タイムスタンプ変更用ファイル名(ワイルドカード)表示

echo "%~1"
echo %FN1DT%
echo %FN2%

rem 動作が気になるならこれでポーズ
rem pause

rem touch 処理

%TPath% %TParam2% %FN1DT% %FN2%

@echo %DATE% %TIME% 処理完了 "%~1"

:next

SHIFT

GOTO start



:syoriend

@echo %DATE% %TIME% TsSplitterHD 処理完了

ENDLOCAL
-----------------------------


ついでにTvRockのコマンド処理も同じようにタイムスタンプ変更処理するようにしました。
こちらは上のバッチ処理の繰り返しや表示をしないようにしnimanpoの通常の環境に合わせたものにして「TS-TVROCK.bat」としてTvRock-TEMPのフォルダーに入れてあります。現在のTvRockコマンド処理は
-----------------------------
# 録画後処理(T1-T4)
TN:PUSHD \\ファイルサーバー名\保存フォルダー名
TN:NET USE
TN:DIR
TN:POPD
TN:NET USE \\ファイルサーバー名\保存フォルダー名
TN:DIR
TN:PING ファイルサーバー名
TN:TS-TVROCK.BAT "%1"
-----------------------------
となっていて
「TS-TVROCK.bat」の中身は
-----------------------------
@echo off

rem 2014/02/11 by nimanpo
rem まとめてTsSplitter処理すると出力したHDファイルのタイムスタンプが処理を
rem した日時になってしまい、更新日ソート等ができなくなるので、出力したHDファ
rem イルのタイムスタンプを元ファイルの日時に変更する処理も入れ込んでみた。

SETLOCAL

rem TsSplitterの処理オプションをセット(適宜変更してね by nimanpo)

rem TsSplitterのパス
SET SPath="D:\R-TV\TsSplitter\TsSplitter.exe"

SET SParam1=-EIT

SET SParam2=-ECM

SET SParam3=-EMM

SET SParam4=-1SEG

rem 出力先を指定
SET SParam5=-OUT "\\ファイルサーバー名\保存フォルダー名"

SET SParam6=-BUFF 128

SET SParam7=-B25

SET SParam8=-WAIT2



rem touchの処理オプションをセット

rem touch.exeのパス

SET TPath="D:\R-TV\TsSplitter\touch.exe"

rem 出力先のフォルダー(先頭に「"」、最後に「\」を必ず入れる)
rem SParam5の-OUT "を削除して最後の"を削除して最後の\を入れる

SET TParam1=%SParam5:-OUT "=%
SET TParam1="%TParam1:"=%\

SET TParam2=-t

%SPath% %SParam1% %SParam2% %SParam3% %SParam4% %SParam5% %SParam6% %SParam7% %SParam8% "%~1"

rem touch用にファイル名やタイムスタンプをセット

SET FN1="%~n1"
SET FN1T=%~t1
SET FN1Date=%FN1T:/=%
SET FN1Date=%FN1Date:~0,8%
SET FN1Time=%FN1T::=%
SET FN1Time=%FN1Time:~11,4%
SET FN1DT=%FN1Date% %FN1Time%
SET FN1DT=%FN1DT: =%

rem 出力先のファイル名を作る
rem 出力後のファイル名はabc_HD.tsとかabc_SD.tsとかabc_cs1(100).tsになるので
rem _HDや_SDや_CS1(100)はワイルドカードとしてabc*.tsというファイル名にして
rem タイムスタンプを変更する

SET FN2=%TParam1%%FN1:"=%*.ts"

rem touch 処理

%TPath% %TParam2% %FN1DT% %FN2%

ENDLOCAL
--------------------------------
てなところです。
録画用PCが起動している間はWHS2011PCも連動して起動しているので、TsSplitter処理も"\\サーバー名\保存フォルダー名"とネットワーク越しに行っています。touchでのタイムスタンプ変更も同様です。今のところはちゃんと動作しているようです。